セブンでコーヒーを淹れていたら、見知らぬ人が話しかけてきた。
「昨夜は3時まで飲んでたんだよ」と、まるで知り合いかのように話かけられた。
だから私もフツーに、
「それでまた、飲んでんの?」
と返した。
昼の12時。
なのに片手に、缶チューハイを持っていたからだ。
酔っている様子はなかった。
「むかい酒だよ」と、コーヒーを淹れている間、話に付き合っていると、
・自分の親父さんは、酒好きだったこと。
・自分は、訓練のために2歳から、親父に酒を飲まされたこと。
・親父さんは、前立腺がんが全身に転移して72歳で亡くなったこと。
・J医大で解剖してもらったら、「肝臓だけはピッカピカだったよ」と言われたこと。
などを話してくれた。
まるで姪っ子か、娘にでも話すかのような口調。
他人の素振りをいっさい見せず、こちらの警戒心を解いてしまうとは、おそらく相当、仕事はできる人なんだろうと思う。
身なりは「どこかの社長風」で、オーラがある。
セブンで「むかい酒」をして、また夕方からどこかに飲みに行くのだろう。
「むかい酒なんかしていても、ずいぶん健康そうだね」
と私が言うと、
「そう。親父があれだけ酒飲んでても、肝臓はピッカピカって言われたんだから、俺だって平気よ」という。
(そう思い込んでいるのなら、そうなるのだろう)と思いながら、「じゃね」と帰ってきた。
「人は思い込みで、できている」と、どっかで見たな。
「思い込んでいるとおりの人生になる」らしい。
たまに、「その通りだな」と感じることもある。
上手くいっていないときは、「上手くいかない思い込み」をしているのだ。
「思い込みかぁ」
「今日の出会いは、理想の思い込みをしろってことかな」と考えながら、車を運転する。
あっ、そうだ。
前に、満月の前にひどく落ちたときがあった。
アル中の叔父について考えなきゃいけないんだった。
思い出してしまった。
次の満月はいつだっけ?
そろそろ考えないと……。
って、あさってじゃん(笑)
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